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賀正新年 おめでとうと思えない




お祝いムードの年末年始、クリスマスや初詣、何かと街は騒がしい季節です。「良い年をお迎えください」「新年明けましておめとうございます」と言うことに躊躇します。


悩みにも休日があったら良いのですが、お正月にも悩みはやってきているでしょう。年末年始は仕事が休みで、家族が家にいることが多く接点が増えるでしょう。親戚で集まることも多いでしょう。悩んでいる人にとっては人と接することがしんどく、正月は特につらい日々かもしれません。



つらい日々を送っていたら「全くめでたくなんてない」と、そんな心境になるでしょうし「来年が良い年になるなんて、とても思えない」そんな心境かもしれません。

そんな心境である人に、世の慣例を押し付けるようで「おめでとうございます」と言わせてしまうことには躊躇します。




室町時代の一休宗純禅師は年末にドクロを掲げて

「正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」


と詠んで街を歩き回ったそうです。正月といっても、皆にとって等しく、自分の命日に近づく1日です。めでたくもない、めでたくなくもない、どちらでもない、ただの1日です。


 お祝いの言葉を言う気持ちにはなりませんが、せめて今日1日が多少か過ごしやすい日でありますように、今年が少しでも良い1年になりますようにと、祈るような気持ちです。

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