カウンセリングは何が難しいって、始まりが難しいですね。
今日は、1.始まりの難しさ 2.そのポイントについてお話します。
1.難しさ
初めていらっしゃる方は、初対面で緊張されるでしょう。カウンセリングで治るか、癒やされるかも分からないのに、自分のことを話し出さなきゃいけない。これは負担のかかることです。
この難しさが何かに似ているなと思ったんです。
「自転車の練習」です。
自転車は細い丸いタイヤが2つ付いていて、自立できません。
初めて自転車に乗ってみたら、グラグラして、とても乗れるような気がしない。
カウンセリングの始まりは、この自転車の練習に似ています。
人生で何度も失敗・挫折を感じている人は、カウンセリングを始めることが怖いでしょう。
自転車に乗ろうと何度も転んでいる人が、「自転車の練習をしましょう」と言われても怖いのと似ています。「転ばないよう、後ろしっかり持っていますから、大丈夫ですよ!」と言われても、信用するのが怖いでしょう。
失敗を繰り返し、人を信じられない人、自分に自信がない人が、カウンセラーを信用してカウンセリングを始めることは、こんな風に難しいものです。
自転車はある程度スピードが出ると安定します。けれど、安定してくるまでが難しいですね。漕ぎ出すときが一番不安定ですし、ペダルも一番重いですし。
初回カウンセリングでの初対面は、カウンセラーとの人間関係がまだ不安定です。自分を語りだすことも、気が重いものです。話して受け止めてくれるか。分かってもらえるか、「大した悩みじゃない」なんて、思われはしないかと、不安になります。
このように、初回のカウンセリングというのは、自転車の乗り始めのように、難しいものです。それは誰にとっても難しいのです。
2.ポイント
まずは、「誰にとっても難しい」と知ることです。自分だけが難しいわけではありません。ですからカウンセラーは、初めてカウンセリングにいらっしゃる人が、不安であることを知っています。
つぎに、カウンセリングの始まりには段取りがあります。1.玄関を開けてカウンセラーの顔を見ます。2.扉を開けて部屋の様子を見ます。3.相談受付表をカウンセラーに渡します。4.今困っていることや、悩んでいることを話しながら、カウンセラーに状況を説明します。
こんな段取りで、やり取りをしてゆくと、自転車が進み安定するように、カウンセリングは安定し始めます。カウンセリングが進むのか分からぬままに受けてみて、進めば続けたら良いでしょう。お試しで数回、そういう感覚で受け始めるとよいと思います。それでもし、「カウンセリングやってみたけれど、合わない」と思ったらやめたらいいでしょう。自転車と同じで、やってみないとわからないところです。
まとめ
1.難しさ:自転車に乗ったことがない人が、自転車を見ただけ「これはとても乗れそうにない」と思うのと同じように、カウンセリングをしたことがない人が「カウンセリングで話せる気がしない」と思うのも自然なことです。始めが一番むずかしいのです。皆、不安になりながらカウンセリングを受け始めることを、カウンセラーは知っています。
2.ポイント:難しいものと知りながら、試してみることです。段取りに従いやってみると、自然と始まるでしょう。「大丈夫そうだ」「できそうだ」と思ったら続けたら良いでしょう。カウンセリングは体感するものです。やってみないと分からないものです。
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