「悩むこと」は、心の筋トレ
- 沢雄司

- 4月1日
- 読了時間: 3分
■便利な時代と「使わなくなった力」
私たちは、とても便利な時代に生きています。
車に乗れば歩かなくても移動でき、
スマートフォンがあれば、欲しい情報はすぐ手に入ります。
とても快適です。
しかし一方で、体を動かす機会は減り、
気づかないうちに筋力は衰えていきます。
これは身体だけの話ではありません。
心にも同じことが起きています。

■ 「葛藤」が減った時代
かつての生活には、自然と葛藤がありました。
・思い通りにならない環境
・我慢や調整を求められる場面
・家族や兄弟との衝突、言い合いと和解
しかし現代では、
・核家族化
・少子化
・個別化された生活
によって、幼い頃から人と生々しくぶつかる経験が減っている人がいます。
これはとても過ごしやすい環境です。
けれどその分、「心の筋肉」を使う機会も減っているのです。
■ 大人になってから起こる「負荷」
その結果、どうなるか。
大人になってから、急に強い負荷に直面します。
・満員電車のストレス
・職場での人間関係
・自分の欲求と現実のズレ
こうした場面で、
「どう折り合いをつければいいのか分からない」
「気持ちの処理が追いつかない」
ということが起こります。
その極端な形として、
パニック症状や強い不安が現れることもあります。

■ 「悩むこと」は悪いことではない
ここで大切なのは、
悩むこと自体は、悪いことではない
という視点です。
悩むというのは、
・自分の欲求
・現実の制約
・他者との関係
これらをすり合わせるプロセスです。
つまり、
心の筋トレのようなものです。
■ 重要なのは「ちょうどよい負荷」
筋トレと同じで、
・負荷が弱すぎれば、筋肉はつかない
・強すぎれば、ケガをする
心も同じです。
ただ楽になることだけを目指すと、
かえって心の力は育ちません。
かといって、強すぎるストレスは心を傷つけます。
大切なのは、
「ちょうどよい負荷」
です。

■ 自分ひとりでは調整が難しい理由
問題は、この「ちょうどよい負荷」は
自分ひとりでは見極めにくいという点です。
・頑張りすぎてしまう
・逆に避け続けてしまう
・何が適切か分からない
こうした状態になりやすいのが、人の心です。
■ 心のトレーナーとしてのカウンセリング
カウンセリングは、
ただ楽になるための場所ではありません。
あなたの状態を見ながら、
・どのくらい向き合うか
・どこで休むか
・どのテーマを扱うか
を一緒に調整していきます。
いわば、
心のトレーナーのような役割です。

■もし今、
・悩んでいる自分を否定している
・早く楽にならなければと思っている
のであれば、
少し見方を変えてみてください。
その悩みは、
心の筋肉が働いている証拠かもしれません。
そして、その負荷が強すぎると感じるときには、
一人で抱えず、調整する場を持つことも大切です。
かまくら相談室では、
一人ひとりのペースに合わせた形で、
無理のない「心の負荷」を一緒に整えていきます。
必要なときに、安心してご相談ください。




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