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抑うつを「意味」の側からみる
かまくら相談室では、抑うつを単なる不調や失敗としてだけでは捉えません。これまで外へ向かっていた心のエネルギーが、いったん内側へと退き、自分でもまだ言葉にできていない課題に向き合わざるをえなくなっている状態として見ます。 抑うつは、ただ「元気がなくなった状態」ではなく、これまでの生き方では支えきれなくなっていたものが、切実に姿を現している時期とも考えられます。無理に前向きになろうとしても動けない。頭では分かっていても、心がついてこない。そのようなとき、心の深いところでは、これまで後回しにされてきた感情や葛藤が、ようやくこちらを向き始めている、そういう心の動きかもしれません。 抑うつをすぐに片づけたり、効率よく乗り越える対象として扱ったりしないことが大事です。すぐに答えを出さないことはもどかしいことですが、いま起きている苦しみを、人生の流れの中で丁寧に見つめ、その人の心が何を抱え、何に耐えてきたのかを、急がずにたどっていく作業をカウンセリングの中で行います。 夢や象徴、イメージが助けになることがある 抑うつの体験は、うまく説明できないことが少なくあり
4月22日


不眠症について
眠れない夜には、理由があります 不眠は「休めていない心」の現れかもしれません 昼間は何とかやれている。仕事も家のことも、表向きはこなしている。けれど夜になると、急に苦しくなる。 布団に入ると、今日の会話を思い返してしまう。「あの言い方でよかったのだろうか」「嫌われたのではないか」「もっとちゃんとできたはずだ」そんなふうに、頭の中で“ひとり反省会”が始まってしまう。 お風呂に入って少し落ち着いたはずなのに、ふと昔の嫌な場面を思い出す。寝る前になると、昼間は押さえ込めていた不安や後悔が急に浮かび上がってくる。身体は疲れているのに、心だけが休まらない。そして、眠れない。 不眠のつらさは、単に「睡眠不足でつらい」ということだけではありません。夜が来ること自体が少し怖くなり、眠れない自分を責め、翌日のことを心配し、その不安のせいでさらに眠れなくなる。そうした悪循環の中で、少しずつ心も身体も消耗していきます。 眠れないことは、意志の弱さではありません。むしろ多くの場合、 がんばってきた人ほど眠れなくなる ことがあります。 夜にだけ、抑えていたものが浮かび上が
2020年4月14日


職場における適応障害
仕事に行こうとすると辛くなる 職場ストレスと適応困難は、心の弱さではありません 「朝になるとお腹が痛くなる」 「職場のことを考えると眠れない」 「上司の顔を見るだけで体がこわばる」 「異動してから、ずっと自分らしく働けない」 「もう頑張れないのに、休むことにも罪悪感がある」 こうした仕事や職場に関するご相談は多いです。働いている方のご相談の中でも、中心的なテーマの一つと言ってよいでしょう。職場で苦しくなっているとき、多くの方はまず、 「自分の我慢が足りないのではないか」 「社会人なのだから乗り越えなければならない」 「周りも頑張っているのに、自分だけつらいのはおかしい」 と考えてしまいます。 けれど、実際にはそうではありません。仕事に行こうとすると身体が動かなくなる、不眠や食欲低下が続く、涙が出る、集中できない――そうした状態は、 こころと身体が限界に近づいているサイン であることが少なくありません。 職場ストレスは、気合いで片づけられるものではありません 仕事の場では、多くの人が何らかの役割を担っています。責任ある立場、周囲に配慮する立場、期待
2020年4月14日


不安やパニックについて
不安やパニックは「気のせい」でも「弱さ」でもありません。今よりも自由な日常が戻るようにお手伝いします。 心と身体が過剰に危険を知らせているときに起きていること 突然、胸がどきどきする。息が苦しい。めまいがする。このまま倒れてしまうのではないか、死んでしまうのではないかと感じる。 そうした強い不安やパニックの症状に襲われると、多くの方がまず、 「自分はおかしくなってしまったのではないか」「気持ちの問題なのに、こんなに苦しいのはなぜだろう」 と不安になります。けれど、不安やパニックは、単なる気の持ちようではありません。それは多くの場合、 脳と身体が危険を過大に察知し、警報を鳴らし続けている状態 です。 かまくら相談室では、不安感、予期不安、動悸、息苦しさ、外出への恐怖、電車や人混みへの不安、パニック発作に関するご相談はとても多く寄せられます。特に、まじめで責任感が強く、普段はきちんと生活している方ほど、ある日突然このような症状に見舞われ、強い戸惑いを抱えることがあります。 パニックは、「身体症状」と「恐怖」が結びついて強くなる 不安やパニックでは、ま
2020年4月14日


抑うつ症状について
気分の落ち込みは、「怠け」ではありません ・「朝起きるのがつらい」 ・「何をするにも気力が出ない」 ・「前はできていたことが、うまくできない」 ・「涙が出る」「自分を責めてしまう」 こうした状態が続くと、多くの方はまず、 ・「自分が弱いからではないか」 ・「怠けているだけではないか」 と考えてしまいます。 しかし実際には、それは怠けではなく、 心と体のエネルギーがかなり消耗している状態 かもしれません。 開業カウンセリングの場でも、気分の落ち込みや抑うつ感はとても多く見られるご相談の一つです。 まじめで、責任感があり、周囲に気を配れる方ほど、外からは「ちゃんとしている」ように見えながら、内側では限界に近づいていることがあります。 「ちゃんとしなければ」が、自分を苦しめることがある 抑うつの背景には、単なる疲労だけでなく、長いあいだ続いてきたこころの緊張が関係していることがあります。 たとえば、 ・迷惑をかけてはいけない ・きちんとしていなければならない ・弱音を吐いてはいけない ・怒ってはいけない ・頑張れない自分には価値がない...
2020年4月14日
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