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カウンセリングに疑問が生じたら

執筆者の写真: 沢雄司沢雄司


カウンセリングを受けていると、ふと「これでいいのだろうか?」と疑問に思うことがあるかもしれません。「このまま続けて意味があるのだろうか」「何を話せばいいのかわからなくなってしまった」「カウンセラーに対して何か違和感を覚える」「そもそも自分にカウンセリングが必要なのだろうか」—— そんな思いが頭をよぎることは、ごく自然なことです。

カウンセリングは、単に誰かに話を聞いてもらう場ではありません。そこには、あなたとカウンセラーがともに作り上げる“対話”があり、その対話の中であなた自身の心が少しずつ形を変え、新しいものの見方が生まれていくのです。ですから、疑問や不安を感じたとき、それは決して「間違ったこと」ではなく、むしろ重要なプロセスのひとつなのです。


疑問を大切にする

カウンセリングの中で疑問が生じることは、決して悪いことではありません。それどころか、それはご自身の心がカウンセリングを“受け身”のものではなく、“自分のもの”として捉え始めた証拠とも言えます。疑問や不安があるからこそ、自分にとって本当に必要なことを考え、より深く理解しようとする力が働きます。

「カウンセリングを続けるべきか?」と思ったとき、それは単に「やめるか続けるか」の二択ではなく、「私は今、何を求めているのか?」と自分に問いかける機会かもしれません。「このカウンセラーと話していて、どんな気持ちが生まれているのだろう?」「この時間をどう活かしたいのだろう?」—— そんな問いを自分の心に投げかけることは、カウンセリングの本質に触れる大切な一歩です。


迷ったときには、話してみる

もしカウンセリングに対して疑問や不安を感じたら、どうかひとりで抱え込まずに、カウンセラーにその気持ちを伝えてみてください。「最近、カウンセリングの意味がよくわからなくなってきました」「話したいことが思い浮かばないんです」「このまま続けていいのか迷っています」—— どんなことでも構いません。あなたの率直な気持ちを話してみることが、新たな気づきにつながることもあります。

カウンセリングは、カウンセラーが一方的に何かを提供するものではなく、あなたとカウンセラーが一緒に創り上げていくものです。時には違和感を覚えたり、疑問を持ったりすることもあるでしょう。でも、それは決して悪いことではなく、むしろカウンセリングが本当に意味を持ち始める瞬間かもしれません。

だからこそ、遠慮なく、あなたの気持ちを言葉にしてみてください。たとえその言葉がまとまっていなくても、迷いを含んでいても、大丈夫です。そのひとつひとつが、あなた自身を深く理解するための大切な道しるべとなるのです。

かまくら相談室では、あなたが安心して対話できる場を、これからも一緒に築いていきたいと思っています。


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